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「腎臓が悪い」と言われた方々へ

日本腎臓学会が編集している「エビデンスに基づくCKD 診療ガイドライン2013」には
●CKD ステージG3 区分以降(遅くてもステージG4)においては,専門医が診療することで,腎機能低下速度が緩やかになり,透析導入すべき時期を遅延できる可能性があるため,腎臓専門医への紹介を推奨する.
・・・と、明記されております。
ここで「CKDステージG3区分」とは、当方の腎臓サイト「腎臓かも.com」をご参照ください(「CKD(慢性腎臓病)」の項)。ざっくり言うとG1、G2が正常範囲で、G3は腎臓が弱っている方々です。

腎臓専門医が何をするかというと、やはり採血をして「クレアチニンCr」という検査項目の経過を追っていくのですが、それ以外にも、貧血、電解質バランス、浮腫、血圧などのポイントを診ていきます。
腎臓がわるくなるとそれらが悪くなり、逆に、それらの項目が悪くなっても腎臓に影響を及ぼします。

海外の権威ある論文でも、腎臓専門医を受診していたかどうかで、受診した方々の方が受診していない方々よりも腎機能障害の進行を遅らせる、あるいは透析になったとしても予後が良い、との海外の報告もあります(「Survival Benefit of Nephrologic Care in Patients With Diabetes Mellitus and Chronic Kidney Disease. Arch Intern Med. 2008;168(1):55-62」)
また、栄養指導についても近隣の病院と連携してご相談を承ります。
心配な方は、いつでもご相談ください。

長谷川浩一

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